鉄男II/BODY HAMMER

鉄男II/BODY HAMMER 

TETSUO II BODY HAMMER

摂氏1000度のネオ・フルメタル・ボディ
全世界宣戦布告!

1992年10月3日-1992年10月30日レイトショー

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作品概要

ストーリー
妻カナ、3才の息子と共に平穏に暮らす谷口は、8才以前の記憶を喪失している。おぼろに浮かぶのは、幼い頃の風景の断片だけだ。
その幸福な一家に忍び寄る不気味なスキンヘッドの2人組。執拗に殺意を煽るスキンヘッドたちに翻弄され、次第に谷口の肉体は内部から奇妙な変化を始める。
谷口が連れ込まれた巨大倉庫では、一人の青年“やつ”に統率されたスキンヘッド軍団が、殺意に満ちた肉体訓練を続けていた。生体実験により、脳神経に刺激を与えられた谷口は、その肉体の一部を鋼鉄の銃器と化して、激しい殺戮を繰り返し、逃走する。“やつ”はカナを誘拐し、さらに谷口を煽り、再びこの巨大倉庫におびき寄せた。なぜ“やつ”は谷口を追うのか・・・ 次第に完璧な人間銃器と化した谷口はついに“やつ”と対峙し、壮絶な戦いの火ブタが切っておとされる!

解説
1989年、モノクロの先鋭的な画面で観客を魅了、第9回ローマ国際ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞した『鉄男』の興奮は、まだ記憶に新しいところ。その塚本晋也が、再び、そのパワーを全開にして制作すた自信作が、『鉄男II/BODY HAMMER』だ。今回は、前作のモノクローム・アバンギャルドの世界から、一転、SFXアクションが炸裂する、シャープなカラーによるヴィジュアル・ショックで観る者を圧倒し、ぐいぐいと“鉄男ワールド”に引きずり込んでゆく。いわゆる続編という形ではなく、全く新しいストーリーによる、よりエネルギッシュな「鉄男」の姿が、そこにある。
日本のクローネンバーグ、D・リンチとも評される塚本晋也は、自らの作品を“カルト・エンターテインメント”と命名して、独自のポジションを築きつつある。
彼の言葉を超えた、圧倒的にインパクトのあるエネルギッシュな映像感覚は、日本の映画界にとどまらず、世界でこそ花開くものと思われる。

●『鉄男Ⅱ』は、本物の監督によって作られた、まったく新しい映画だ。
塚本の映像には、詩のような嘆き、叫び、そして歌がある  アレハンドロ・ホドロフスキー(映画監督)

●塚本’S FILM が全世界を破壊しつくす日を、私は夢みている  林海象(映画監督)

●平和だけど船酔いしそうな日常。そして醜いけどセクシーな暴力  内田春菊(漫画家)

●キレイだ。美しい。『鉄男Ⅲ』はオレに撮らせろ  石井聰亙(映画監督)

●キャッチ・フレーズは、“こぎ続けるツカモト・シンヤ”。
日本を意識するんじゃなくて、外を意識して、外をやっつけるような内容のものを
作ってもらいたい  楳図かずお(漫画家)

●TETSUOは、人間の身体のレベルに戻された大災害映画である  仏「MAD MOVIES」誌

●今まで私が見た映画の中でも最高の作品。塚本監督は天才だ。
世界でも第一級の監督になるだろう  ロイド・カウフマン(映画監督)

●素晴らしいイマジネーション、クリエイティビティ溢れる映画作法を称えたい。
ひとつの傑出した新しい才能として認められるべきものだ  ロバート・ワイズ(映画監督)

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スタッフ・キャスト

製作+監督+脚本+撮影+美術監督+編集:塚本晋也
音楽:石川 忠
特殊メイク、造形:小田 尚/高濱 幹/渋谷 陽

キャスト:田口トモロヲ/叶岡 伸/塚本晋也/金 守珍/手塚秀彰

1992年/35mm/カラー/モノラル/82分/日本
原語:日本語

企画・制作:海獣シアター
製作:東芝EMI
配給:東芝EMI/海獣シアター

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