トレインスポッティング

トレインスポッティング 

Trainspotting

未来を選べ。

2013年12月15日・12月18日
1996年11月30日-1997年7月18日


★1996年度第49回カンヌ国際映画祭公式出品作品
★1996年度イギリス・アカデミー賞 脚色賞受賞

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作品概要

90年代最高の“陽気で悲惨”な青春映画

人生を選べ、キャリアを選べ、家族を、テレビを、洗濯機を、車を、
CDプレーヤーを、自動缶切りを選べ、
自己中心のガキになることほどみっともないことはない、未来を選べ・・・。
だけど、それがいったい何なんだ?

◆『トレインスポッティング』旋風、日本上陸!
イギリスからとんでもない映画が現れた。アーヴィン・ウォルシュのカルト小説が原作の『トレインスポッティング』だ。イギリスでまず舞台化されて熱狂的な話題を呼び、その興奮も冷めやらぬ96年2月に映画公開。“90年代の『さらば青春の光』”とも評されてブームは頂点に達し、興行成績1位の座を突っ走る大ヒット。原作本も映画公開後に40万部のベストセラーとなった。96年イギリス・アかでミー賞脚色賞を受賞し、5月のカンヌ国際映画祭では公式上映作品としてNo.1の話題を獲得(パーティーにはミック・ジャガーやU2のボノも出席)。その後もアメリカをはじめ世界中で社会現象を巻き起こしたブリット・ポップ・ムーヴィーが、いよいよ日本に上陸する。

◆「陽気で悲惨」な青春群像
スコットランド、エディンバラ。頭が切れて、面白く、病的で、時に無気力な若者、マーク・レントンとその仲間たちは、いつもハイになっているかドラッグを買うため盗みをしているかだ。ベグビーはアル中の上に喧嘩中毒。キレると厄介だがドラッグはやらない。昼間は清楚な女子高生のダイアンは、夜はクラブで男を誘惑。シック・ボーイは女たらしで“007”おたくの“ビョーキ野郎〈SICK BOY〉”。スパッドは気のいいヘロイン中毒者。レントンは何度目かのドラッグ断ちを実行中だが、治療の苦しみを和らげる座薬のためには“スコットランド一〈いち〉汚いトイレ”も掻き回す。そんな彼らの友情はやがて崩壊の運命をたどり、レントンだけがそこから逃れるチャンスを手に入れようとする。果たして彼は、どんな未来を選ぶのか。
友情と裏切り、人生の選択という普遍的なテーマをクールなユーモアと斬新かつスタイリッシュな映像で描く本作は、今までの青春映画のイメージを突き破る。90年代の「陽気で悲惨」な青春は、痛快までに鮮烈だ。

◆世界へ飛び出した新たな才能たち
監督ダニー・ボイルらの製作チームは、前作『シャロウ・ブレイヴ』で一躍脚光を浴び、『エイリアン4』をはじめ殺到するハリウッドの企画を全て振り切って本作を製作。俳優陣も、ビーター・グリーナウェイ監督の『枕草子』など新作もめじろ押しのユアン・マクレガーをはじめ、ロバート・カーライル(『司祭』)、ユエン・ブレンナー(『ネイキッド』)、ジョニー・リー・ミラー、ケリー・マクドナルドなど、今後の活躍が期待されるユニークな個性の若手たち。この作品から飛び出した新しい才能が、世界中の観客を魅了する。

◆ブリット・ポップ・カルチャーの粋
本作のサウンドトラックにはイギー・ポップ、ルー・リードをはじめブライアン・イーノ、プライマル・スクリーム、ニュー・オーダー、ブラー(ボーカルのデーモンは初ソロも披露)、パルプ、アンダーワールド(リミックスCD“ボーン・スリッピー”:ソニー・レコード)とブリット・ポップ陣を中心に豪華アーティストが参加。映像と音楽の見事なコラボレーションが、疾走感・躍動感を加速させる。そして衣装担当は人気グループ、オアシスやブラーのスタイリストも務めるロンドン・ファッション界の寵児、レイチェル・フレミング。全世界共通のロゴ・デザインは、サイモン・テイラー率いるイギリス最高峰のクリエイター集団“TOMATO”。今注目を浴びるブリット・ポップ・カルチャーの粋がここに集まった。

◆キーワードは“トレインスポッティング”
いつもはボーッとしていても、やってきたチャンスは逃さず喰らいつく、レントンこそまさに“トレインスポッティング”な奴。元々は電車おたくの意味だが、特定の場所スポットに留まる意味もあり、原作者はヘロイン中毒のメタファーとして使っている。イギリスでは本作のヒット後は流行のクラブに出入りする人々を“トレインスポッターズ”と呼ぶようになった。

[CRITICS!]
“ハリウッドの時代は終わった。これは10年に1本のイギリス映画だ。
★★★★★必見!”(EMPIRE)
“『トレインスポッティング』は、90年代の『時計じかけのオレンジ』だ”(VARIETY)
“カッコよくて、知的。過去の映画を嘲るとんでもない作品”
ジャネット・マスリン(N.Y.TIMES)
“興奮して、感動した” ピーター・トラバース(ROLLING STONE)
“ジャンキー達の青春を、スタイリッシュで躍動的かつ猥雑に描いた、
『パルプ・フィクション』へのイギリスからの返答だ”
ジョン・ハワーズ(U.S.VOGUE)

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スタッフ・キャスト

監督:ダニー・ボイル
製作:アンドリュー・マクドナルド
脚本:ジョン・ホッジ
原作:アーヴィン・ウォルシュ
撮影:ブライアン・トゥファノ
編集:マサヒロ・ヒラクボ
プロダクション・デザイン:ケイヴ・クイン
衣装:レイチェル・フレミング
サウンド・トラックCD:東芝EMI

キャスト:ユアン・マクレガー/ユエン・ブレンナー/ジョニー・リー・ミラー/ケヴィン・マクキッド/ロバート・カーライル/ケリー・マクドナルド/ピーター・ミューラン/アーヴィン・ウォルシュ

1996年/イギリス/93分/カラー/ドルビーデジタル/ヴィスタ
原語:英語
字幕:石田泰子
R15+

配給:アスミック/パルコ

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