ブレイブ

ブレイブ 

THE BRAVE

勇気を伝えたい

1998年3月27日-1998年5月29日

★第50回カンヌ国際映画祭正式出品作品

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作品概要

ブレイブ「勇気あるもの」
彼らの魂は、広大な大地に今も生き続けている

★ジョニー・デップが出演・監督・脚本の三役に挑戦!

文明から取り残された小さな町でひとりの男が勇気ある行動に出た。愛のために命を売り渡したのだ。残された時間は7日間。生と死の極限の狭間で男は何を見つめ直したのか・・・。『シザー・ハンズ』や『アリゾナ・ドリーム』に出演し、若手の個性派スター・ナンバーワンとなったジョニー・デップ。そんなデップの初めての監督作品『ブレイブ』が完成した。これまでティム・バートンやジム・ジャームッシュといった才人監督と仕事をしてきたが、ここでは主演・監督・脚本の三役に挑戦。アル・パチーノと競演した『フェーク』では演技の幅を広げて絶賛されたが、今回は演出という未知の分野に足を踏み入れた。ジョニー・デップはこの作品で「幸せの価値」や「愛の尊さ」について語り、自分の心からのメッセージを観客に伝えようとする。主演作『デッドマン』で生と死の世界をさまよいながら、あるネイティブ・アメリカンの力でスピリュチャルな世界を発見する主人公を好演したデップだが、本作品では大人としての、男としての、一人のネイティブ・アメリカンとしての“もうひとつの心の旅”を自ら描いて見せる。

★最後の7日間

アメリカの巨大な近代文明の片隅で生活を余儀なくされているネイティブ・アメリカン。その血を引くラファエルは妻のリタ、ふたりの子供たちフランキーとマルタと一緒に吹き溜まりの村に住んでいた。社会から疎外され、仕事も見つけることができないラファエルはこれまで何度も犯罪を犯し、刑務所に入ったこともあった。ある日、仕事を求めて町に出たラファエルは、ビジネスマン風のラリーから仕事の情報を聞きつけ、彼に言われるままにあるビルの地下室に向かう。そこでラファエルはマッカーシーという男からスナッフ・ムービー(人を実際に殺す映画)への出演を持ちかけられる。その出演料として、大金を払ってもいいというのだ。ラファエルは自分の命と引き換えに家族が幸せになれるというのならと、出演を承諾する。撮影の日まで残された時間は7日間しかなかった。ラファエルは人生の最後を、家族のため、また村人のために過ごそうと決意する。手にした前金で巨大なメリーゴーラウンドを造り愛する家族や村人たちを驚かせ、彼らを幸せにできたと満足する。しかし、昔なじみのルイスは突然大金を手にしたラファエルをねたみ、リタや子供たちに暴力をふるう。それを知ったラファエルはルイスの家を襲い、彼と乱闘の末、殺してしまうのだった。身も心も傷ついたラファエルはその足で父親を訪ね、イーグルの羽根とセイジの葉で行われる清めの儀式を受け、魂の永遠を知るのであった。そして運命の日はやってきた。

★多彩なキャスト&スタッフ

共演陣は『ドンファン』でジョニー・デップと共演して意気投合した大物俳優マーロン・ブランド。先住民問題にはかねてから並々ならぬ興味を持っているブランドだが、本作品では主人公の命の取引をする謎めいた男を演じて強烈な印象を残す。妻役を演じるのが『プレデター』のエルピディア・カリロ。サー・ルー役に『ミュージック・ボックス』のフレデリック・フォレスト。ラファエルに仕事を紹介するラリー役に『ロスト・ハイウェイ』のマーシャル・ベル。牧師役に『シュガー・ヒル』のクラレンス・ウィリアムズ3世、ラファエルの父親役に『ダンス・ウィズ・ウルブス』のフロイド・<レッドクロウ>・ウェスタマンといった出演陣が脇を固める。製作総指揮を担当しているのは、『戦場のメリー・クリスマス』では大島渚、アカデミー賞受賞作『ラスト・エンペラー』ではベルナルド・ベルトリッチ、『クラッシュ』ではデヴィッド・クローネンバーグなど、これまでに数多くの才人監督たちと組んできた英国のジェレミー・トーマス。脚本はグレゴリー・マクドナルドの原作をデップ自身と彼の兄D.P.デップで共同執筆し、テレビ界で活躍するボール・マクカドンが共同脚色として加わった。撮影には『アリゾナ・ドリーム』でもデップと組んだヴィルコ・フィラチが、またミリェン・クレカ・クリャコヴィッチが美術監督として参加している。さらに『デッドマン』でがデップと共演した個性派のロッカー、イギー・ポップが音楽を担当したことも映画の話題のひとつである。乾いた大地に響く、印象深い音楽は映像とともに見るものの心に深く訴えかけてくる。なおこの作品は97年のカンヌ国際映画祭に正式出品されて話題を呼んだ。

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[ジョニー・デップの魂]
ネイティブ・アメリカンの生活を通じて「生きる勇気」「幸せの価値観」を
描きたかった。何か本能的なものにかりたてられ、夢中になっていました。
これは、人の生き方の真意を問う愛の映画です。皆さんにもこの映画を観て、
何かを感じ、考えて欲しい。
─ジョニー・デップ

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スタッフ・キャスト

監督:ジョニー・デップ
脚本:ポール・マクカドン/ジョニー・デップ/D.P.デップ
原作:グレゴリー・マクドナルド「ブレイブ」新潮社文庫刊
製作:チャールズ・エバンス・ジュニア/キャロル・ケンプ
製作総指揮:ジェレミー・トーマス
共同製作:ダイアン・バトスン・スミス
音楽:イギー・ポップ

キャスト:ジョニー・デップ/マーロン・ブランド/エルピディア・カリロ
/マーシャル・ベル/フレデリック・フォレスト/イギー・ポップ

1997年/カラー/ヴィスタ/123分/ドルビーSR
字幕:岡田壮平

配給:ギャガ・コミュニケーションズ

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