CINEMA RISE

1998年10月24日-1998年12月4日

天才、ハーモニー・コリンの初監督作品
新しいジャンルの映画誕生！

竜巻の被害を受けた小さな町。犬が屋根のテレビ・アンテナに突き刺さっている。
ピンクのうさぎの帽子をかぶった少年が、
たったひとり、ハイウェイの高架上に佇んでいる。
上半身は裸。行き交う車に向けて唾を吐きかけている。
母親が埃まみれのシャンプーで、息子の頭を洗っている。
バスタブの水は、泥まみれでほとんど真っ黒。
少年と二人の少女は、夏の嵐の中、校庭のプールで暇つぶしをしている。
雨足が激しくなろうが気にも止めない。
彼らに理由などない。
ただ、キスし、抱き合うだけ。

電流のようなイマジネーションの連続。驚愕、爆笑、まがまがしさ、優しさ、詩情が画面から溢れる。ラリー・クラーク監督の『KIDS』の脚本を19歳という若さで書き上げたハーモニー・コリンの初監督作品である。

アメリカ中西部、実在する町ジーニア。そこで生活するティーン・エイジャーたちの持て余した日常を、無惨なまでに現実として受け入れ、そして優しく見つめる、ドキュメンタリーともドラマともつかぬ、新しいジャンルの映画が誕生した。

監督＋脚本：ハーモニー・コリン
製作：ケイリー・ウッズ
共同製作：ロビン・オハラ／スコット・マーレー
撮影監督：ジャン・イヴ・エスコフィエ
編集：クリストファー・テレフセン
美術：デイヴ・ドーエンバーグ
衣装：クロエ・セヴィニー
音楽：ランダル・ポスター

出演：ジャコブ・レイノルズ／ニック・サットン／ジャコブ・セーウェル／クロエ・セヴィニー／カリサ・バラ／ダービィ・ドーアティ／リンダ・マンツ／マックス・パーリッチ


1997年／アメリカ／カラー／ビスタ／ドルビーステレオ／89分
字幕：石田泰子

オリジナル・サウンドトラック：ポリドール

提供：GAGA、タキ・コーポレーション
協賛：トランス・コンチネンツ
配給：ケイブルホーグ