CINEMA RISE

1998年12月5日-1999年4月23日

70's ロンドン、世界を変えられると思っていた。


70's
70年代初頭のロンドン。新しいものを模索し試行錯誤を続けていた若者の前に、その煌びやかさと黄金期のハリウッド女優のようなグラマラスなイメージで華々しく誕生し、スキャンダラスな旋風を巻き起こしながら閃光のごとく輝き消えていったグラムロックの時代。デヴィッド・ボウイやＴ.レックス、ロキシー・ミュージックといったパイオニアたちが妖しく艶やかなコスチュームとメイクを施し、視覚的な音楽を通じて既成の概念を打ち破っていった。少年少女たちがこぞってプラットフォーム・ブーツを履きグリッターメイクで街を闊歩し、音楽、ファッションを始めとして後のアーティストに大きな影響を与えることになっていく自由でパワーみなぎる時代だ。

Glamarous!
1984年、ニューヨーク。新聞記者のアーサーは編集長にある事件の真相を探るように依頼される。それは70年代初頭のロンドンで人気を誇ったミュージシャン、ブライアン・スレイドの追跡調査だった。バイセクシャルを公言し、ユニセックスな妖しいメイクと奇抜なコスチュームで演奏するブライアンはそのカリスマ性と官能的な魅力で若者たちを熱狂の渦に巻き込んでいた。1974年、コンサートの最中に狂乱する観客の前で暗殺されるが、やがてそれが偽装殺人であることが判明、スターの座を終われる。当時ファンとしてブライアンを崇拝していたアーサーは事件以来失踪している彼の行方を追う。元妻であったマンディや彼と宿命的な愛で結ばれる野性的なロッカー、カートと会い調査を進めていくがやがて意外な可能性を見出していく。ポップスターとして自らのイメージを生き、頂点を極めた時代のあだ花ブライアン・スレイドと時代を生きた人たちの夢と憧れ、そして葛藤を鮮やかに描き出す。

監督＋脚本：トッド・ヘインズ
原案：ジェイムズ・ライオンズ／トッド・ヘインズ
UKキャスティング：スージー・フィッギス
プロダクション・デザイン：クリストファー・ホップス
衣裳デザイン：サンディ・パウエル
メイクアップ・ヘアデザイン：ピーター・キング
撮影：マリース・アルベルティ
録音：ピーター・リンゼイ
編集：ジェイムズ・ライオンズ
音楽監修：ランドール・ポスター
作曲：カーター・パーウェル
共同製作：オリヴィア・スチュアート
共同製作総指揮：クリスJ.パール／ウィリアム・タイラー
製作総指揮（シングル・セル）：サンディ・スターン
製作総指揮：スコット・ミーク／マイケル・スタイプ
製作：クリスティーヌ・バジョン

出演：ユアン・マクレガー／ジョナサン・リース・マイヤーズ／トニー・コレット／クリスチャン・ベール／エディ・イザード／エミリー・ウーフ／マイケル・フィースト


1998年／イギリス／カラー／ヴィスタ／ドルビーSRD／124分
原語：英語
字幕：石田泰子

提供：日本ヘラルド映画／テレビ東京
配給：日本ヘラルド映画