ボーイズ・ドント・クライ
BOYS DON'T CRY
自分自身を見い出すための勇気を描いた衝撃の物語。
2000年7月8日-2000年9月29日
自分が生きたいと思った性別は“男”
●“理想のボーイフレンド”に隠されていた秘密
ブランドン・ティーナは小柄で美しい青年だった。彼には不思議なカリスマ性が備わり、だれもがそのチャーミングな存在に引き寄せられた。彼は女性たちの理想のボーイフレンドになった。けれど、彼はみんなが思っているような“彼”ではなかった。肉体と戸籍上はティーナ・ブランドンという女性だったのだ。性同一性障害によって間違った肉体の中に閉じこめられてしまったティーナは、ブランドンとして生きることを選んだ。ブランドンはラナと出会い、恋に落ちた。ラナはすべてを理解した上でブランドンを愛した。しかし、彼の秘密が明らかになったとき、悲劇の幕が切って落とされた─。
●実話をもとに描くパワフルな物語
『ボーイズ・ドント・クライ』はアメリカの最も保守的な地域で起こった実話をもとに、ブランドン・ティーナの生と死を通して、アメリカの若者と性のアイデンティティの矛盾を探っていく。これが初の劇場用長編映画となるキンバリー・ピアース監督は、センセーショナルな事件を真摯に見据え、ドラマチックにパワフルに物語を語っていく。関係者へのインタビューに自分の想像力を加え、フィクションとノンフィクションを巧妙に混ぜ合わせることによって主人公たちの魂に迫り、その心の痛みを伝えようとした。
監督+脚本:キンバリー・ピアース
共同脚本:アンディ・ビーネン
製作:ジェフリー・シャープ
製作総指揮:パメラ・コフナー
撮影:ジム・デノールト
編集:リー・パーシー
音楽:ネーサン・ラーソン
キャスト:ヒラリー・スワンク/クロエ・セヴィニー/ピーター・サースガード/
ブレンダン・セクストン三世/アリソン・フォーランド/アリシア・ゴランソン/マット・マクグラス/ロブ・キャンベル/ジャネッタ・アーネット
1999年/アメリカ/カラー/ドルビーSR・SRD/119分
原語:英語
字幕:松浦美奈
配給:20世紀フォックス映画