オルフェ
Orfeu
情熱のカーニバル 燃え上がる宿命の恋
2000年9月9日-2000年11月3日
神はオルフェに嫉妬した
●古代ギリシャ神話に題材を得たロマンティックな愛の物語が、現代のリオ・デ・ジャネイロに舞台を移し、カーニバルの狂騒の中に語られる。
オルフェはリオのファベーラ(ゲットー)、“カリオカの丘”に生まれ育った若き天才ミュージシャン。彼の美しい詩と曲を聴くと、人だけでなく花も動物も魅了され、太陽も昇ってくる。神も嫉妬するような才能の持ち主だった。彼はカーニバルのカリオカ・チームのリーダーとして、今年も優勝を目指して練習に励んでいた。ある日オルフェは、カーニバルを数日後に控えたカリオカの丘に叔母を訪ねてやって来た少女ユリディスと出会い、たちまち恋に落ちる。彼はユリディスのために、幼なじみで今は麻薬王として丘を支配しているルシーニョと対決し、家族も友だちもカーニバルも捨ててこの地を出ていく決心をした。しかし、ルシーニョの悪のパワーは無惨にも二人の愛を引き裂こうとする・・・。
●自由で美しいブラジル音楽の集大成
誰でも一度は耳にしたことがあるスタンダード・ナンバー(「カーニヴァルの朝」「フェリシダーヂ(悲しみよさようなら)」など)、心を揺さぶるボサ・ノヴァの名曲、激しいサンバのリズム、そして現代のブラジルに日常的な音楽として定着しているラップを、自由自在にミックスしたサウンドトラックは、ブラジリアン・ポップ・ミュージックの大御所カエターノ・ヴェローゾが担当。アート・リンゼイという最強のパートナーと共に、古き良き時代を尊重しつつ、時代感覚を生かした音楽を生み出すという難作業を、見事に成し遂げている。
製作:ヘナッタ・ヂ・アウメイダ・マガリャンエス/パウラ・ラヴィンニェ
監督:カルロス・ヂエギス
脚本:カルロス・ヂエギス/エルマーノ・ヴィアナ/アミルトン・ヴァス・ペレイラ/パウロ・リンス/ジョン・エマヌエル・カルネイロ
原作:ヴィニシウス・ヂ・モライス『オルフェ・ダ・コンセイソン』
音楽:カエターノ・ヴェローゾ
編集:セルジオ・メクレール
撮影監督:アフォンソ・ベアト
衣裳:エミリア・ダンカン
美術:クロヴィス・ブエーノ
キャスト:トニ・ガヒード/パトリシア・フランサ/ムリオ・ベニーシオ/ゼゼ・モッタ/ミウトン・ゴンサウヴェス/イザベウ・フィラルディス/マリア・セイサ/ステパン・ネルセシアン
1999年/ブラジル/110分/カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD
日本語字幕:石田泰子
サントラ:ワーナーミュージック・ジャパン
ノベライズ:角川書店
宣伝:ポップ・プロモーション
協力:BRAHMA
後援:ブラジル大使館
提供:KUZUIエンタープライズ/テレビ東京/アミューズ/アーティストフィルム/テレビ大阪
配給:KUZUIエンタープライズ