カノン
SEUL CONTRE TOUS
おとうさん わたしを みつけて
2000年9月30日-2000年11月23日
“カノン”
それは極限の愛に到達した者だけに聞こえてくる明日への旋律。
夜の闇を抜け、急げパリへ、馬に恋した少女を追って。
●『カルネ』から4年・・・衝撃のギャスパー・ワールドがパリの明日を行進する。
馬の肉を売る男と少女の関係を、彼らの生きる陽が射さぬパリを舞台に、おぞましくもリリカルに、時にハードコア・ポルノの断片のように、メランコリックな痛みをもって映像化。
監督ギャスパー・ノエは、デビュー作『カルネ』では描ききれなかったヴァイオレンスやセクシャリティに挑んだ。クラッシュ・ズーム(頭蓋骨の中の)爆発音で強調された電気ショックに似た視覚効果を生み、ワイド・スクリーンに炸裂させた。
●世紀末の闇から明日に向けて、強烈な「愛」の物語。
夜の静寂を破り、様々なタブーを吐きつける馬の肉を売る男。その醜悪なヴィジョンは、動物的なエロティシズムを匂わせ、ダーク・ユーモアを撒き散らす。
彼と共にパリを行進しているうちに、観ている観客は彼と一体化し、彼の頭の中を完全に理解してしまう。さらに自分がまるで、彼の殺した肉の一つのような気がしてくる。
やがて取り返しのつかないシーンを予告する「ATTENTION! =デンジャー・サイン」がスクリーンで点滅する。
回れ木馬、馬に恋した少女を乗せて!
彼らが行き着く果てで、あなた自身はどんな絶頂の瞬間をむかえるのか。
監督+脚本+製作+撮影+編集:ギャスパー・ノエ
製作+編集:シリール・アザリロヴィック
共同製作:アニエスb=ラブ・ストリームス・プロダクション
映像:ドミニク・コリン
録音:オリヴィエ・ル・ヴァコン
特殊効果:ジャン=クリストフ・スパダッチーニ/ジュリアン・ポンシェ・ド・ラ・グラーヴ
キャスト:フィリップ・ナオン/ブランディーヌ・ルノワール/フランキー・パン/マルティーヌ・オドラン
1998年/フランス/カラー/93分/シネマスコープ/ドルビーSR
字幕:齋藤敦子
原語:フランス語
ビジュアルブック「ギャスパー・ノエ ワールド=カノン」:プチグラパブリッシング
協力:シネマ・キャッツ/日活
宣伝:アスミック・エース/シネマ・キャッツ
配給:アスミック・エース