モーヴァン
MORVERN CALLAR
ヘッドホンをすれば、現実はユメになる
2003年3月8日-2003年4月25日
クリスマスの朝、彼が自殺した。
私のためのミュージックテープと、書き上げたばかりの小説を残して
荒涼としたスコットランドの港町のス-パ-マ-ケットで働く21歳の女の子、モ-ヴァン。
あるクリスマスの朝、彼女の恋人が自殺した。コンピューターには遺書が残されていた。「ごめん 自殺は理屈じゃない」「勇気を持て」そして、「僕の小説を出版社に送ってほしい」という文字。クリスマス・ツリーのそばには、彼からのクリスマスプレゼントがあった。皮ジャンとウォークマン、それから「君のための音楽」とラベルが貼られたカセットテープ。モーヴァンは、コンピューターの画面に映る小説の表紙をしばらく見つめると、著者の名前をデリートし、そこに自分の名前を書き込む。そして、この小説を出版社に送ったことから、モーヴァンの平凡な人生は大きく変わってゆく・・・。
モーヴァンは、ヘッドホンから聞こえる音楽と自身の直感を信じ、疑うことなく行動する。この現代的なヒロインを演じるのは、『ギター弾きの恋』でオスカー候補になり、スティーヴン・スピルバーグ監督の『マイノリティ・リポ-ト』でトム・クル-ズの相手役に抜擢されたサマンサ・モートン。監督は、長編処女作『ボクと空と麦畑』で数々の賞を受賞し、最も期待される監督のひとりとなったリン・ラムジー。大胆な映像と絶妙に配置された音楽がシンクロし、モーヴァンの心を語る、新世代音楽映画の誕生である。
監督+脚本:リン・ラムジー
共同脚本:リアナ・ドニーニ
原作「モーヴァン」(アーティストハウス刊):アラン・ウォーナー
撮影:アルウィン・カックラー
プロデューサー:ロビン・スロボ
編集:ルチア・ズケッティ
プロダクション・デザイン:ジェーン・モートン
キャスト:サマンサ・モートン/キャスリーン・マクダーモット
2002年/イギリス/97分/カラー/ビスタ/SRD
原語:英語
字幕:石田泰子
R-15
サウンドトラックCD:Beat Records
協賛:British Airways
協賛:KATHARINE HAMNETT
後援:THE British Council
提供:アーティスト・フィルム/東芝デジタルフロンティア
宣伝:ミラクルヴォイス
配給:アーティスト・フィルム/東北新社