こま撮りえいが こまねこ
ひとコマひとコマ、愛をこめて
2006年12月9日-2007年1月19日
★2006年第59回ロカルノ映画祭招待作品
ほんとうのじぶんと ほんとうのきみと
いつもほんとうだけでいられたら、どんなにかいいだろう
山の上のおうちに暮らすこまちゃんはものづくりが大好きなこねこの女の子。いつも自分の心に素直に、そして楽しく暮らしています。屋根裏部屋で作品をつくる日々、ピクニック、苦くても大人ぶって飲むコーヒー・・・。笑ったり、嬉しかったり、かなしいときには声をあげて泣いたり・・。そして、みかけがこわい雪男とも“おともだち”になれると信じています。そんなこまちゃんとひょんなことから出会った内気な少女、いぬ子。対照的な二人は“ほんとうのともだち”になれるのかな?
ひとコマひとコマ愛をこめて制作されたコマ撮り人形アニメーションがあなたの心に、あたたかくてほっこりした陽だまりをお届けします。
1)「こまねこ はじめのいっぽ」
こまちゃんはこま撮りするネコなので、今日も一生懸命にこま撮りをしています。ストーリーを考えて絵コンテを描き、お人形を背景を作って、さあ8ミリカメラで撮影を開始するのですが・・・ハエが飛んできてアクシデント発生!こまちゃんは無事、撮影できるのでしょうか?(文化庁メディア芸術祭アニメーション部門 優秀賞)
2)「カメラのれんしゅう」
お気に入りの8ミリカメラで野原の撮影をするこまちゃん。撮影に夢中なこまちゃんに、幽霊がいたずらしようと、こっそり忍び寄ってきます。
*半立体アニメーション=ガラス板の上に人形を載せ上にカメラを設置して撮影するアニメーションの伝統的手法。
3)「こまとラジボー」
壊れたラジオの修理にやってきた、ラジボーとラジパパ。ラジボーは機械いじりが大好きな男の子。ラジパパの修理が終わるまで、こまちゃんと一緒になにやら作り始めたようです。こまちゃんに、素敵なお友達ができました。
4)「ラジボーのたたかい」
ラジボーは飛行機のラジコンで鳥とたたかいます。あの手この手を使うのですが、なかなかやっつけられません。あきらめて鳥と仲直りするラジボーですが・・・。
*半立体アニメーション
5)「ほんとうのともだち」
ある日、ピクニックに出かけたこまちゃんは、雪男と遭遇してしまいます。最初はびっくりしておうちに逃げかえりますが、失くしたお人形をおうちまで届けてくれた雪男にどうしてもあいたいと思うこまちゃん。はたして、こまちゃんは雪男に会えるのでしょうか?そして雪男の正体とは?
■こま撮りってなに?
人形をひとコマ(1コマ=1/24秒)ずつ動かし、照明・セット・カメラポジションを変えながら撮影するアニメーションの手法。1日わずか数秒分の映像を撮影することしかできません。
■世界が注目!合田経郎監督
NHK「どーもくん」を生み出し、いまやその人気は絶大。ついに全米ネットでの放送が決定しました!そんな合田監督が“じぶんらしくあることの大切さとむずかしさ“と“ものづくりの楽しさ”をテーマに5つのストーリーで優しく描きました。
原作・監督・キャラクターデザイン:合田経郎
企画:ティー・ワイ・オー+ミコット・エンド・バサラ
エグゼクティブプロデューサー:吉田博昭/三宅澄二
プロデューサー:松本紀子/渡邉直子
アニメーター:峰岸裕和/大向とき子
半立体アニメーター:野原三奈
人形:阿彦よし子
人形関節:小前 隆
美術:家辺信二(ローカスト)
撮影:長坂正文/福味 廣
照明:竹本卓司
音楽プロデューサー:東 正浩(LET IT BE Inc.)
音楽スーパーバイザー:安井 輝
音楽:aikamachi+nagie
エンディングテーマ:solita「123」
「こまねこ オリジナル・サウンドトラック」:EPICレコードジャパン
「こまねこ えほん」:講談社
2006年/日本/60分/芸術文化振興基金助成事業
製作:ミコット・エンド・バサラ+ティー・ワイ・オー+ イー・レヴォリューション+ニューセレクト+ジェネオン エンタテインメント+シネマライズ
宣伝:アルバトロス・フィルム
配給:アルバトロス・フィルム