ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド
BROTHERS OF THE HEAD
つながれた身体、引き裂かれる心
はなれたい、離れられない
2007年1月20日-2007年2月23日
★2005年 第30回トロント国際映画祭 ビジョンズ部門出品
★2006年 第56回ベルリン国際映画祭 パノラマ部門出品
★2006年 第60回エジンバラ国際映画祭 新しい英国映画賞 受賞
★2006年 第19回東京国際映画祭 特別招待作品
魂の叫びをロックへと昇華させた
伝説の結合体双生児ロックスターの栄光と悲劇の日々
クールな音楽、目を見張る輝くような才能、ハイクォリティな映画。
涙が溢れました。
─ジョン・キャメロン・ミッチェル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」監督
★血よりも濃く、愛よりも強い絆で結ばれた兄弟の伝説
1975年イギリス、異形のロックバンドが衝撃のデビューを飾った。結合体双生児トムとバリー率いる、ザ・バンバン。過激なステージ・パフォーマンスと恐いほど美しい双子を、観客は好奇と嫌悪で注目した。バンドは一気にスターダムへ、そしてさらなる熱狂へと向かっていく。しかし、スターとなった双子の前に一人の女性が現れる。その邂逅がトムとバリーを悲劇のスパイラルへと導く・・・。運命はバンドを一瞬にして崩壊の道へと誘う。生きる希望と絶望を抱き続け、呪われた運命と闘うように歌った、わずか1年の日々。生き急いだ双子が、掴みかけた頂点の果てに見たものとは何だったのか?
★美しさと哀しみに彩られた衝撃的映像
辺鄙な岬から連れてこられた無名の結合体双生児が伝説のロックスターへと成長し、やがて破滅への道へと突き進んでいく。これは双子の栄光と悲劇の日々を追った驚愕の物語である。高揚感溢れるデビュー・ライヴ初公開映像は必見!そこにはすでに、以降に登場するパンクの原型となるガナる歌い方が登場している。そして挿入される双子の知られざる日常の映像。想像を絶する愛と哀しみ、生きる喜びと死への恐怖は、彼らの音楽以上に心を震わせる。また、映画中映画として、『A.I.』のブライアン・オールディスが双子をモデルに書いた小説『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』を基に名匠ケン・ラッセルが監督した未完成作が登場。幻の“二通りのロミオ TWO-WAY ROMEO”を見逃すな!
★激しく切なく、紡ぎ出される渇望のロック
誰からも愛されず、孤独に生きてきたトムとバリーに一瞬の光を当てた<ロック>。行き場の無い怒りと哀しみを糧に、渇望ゆえの傑作を次々と生み出した。その疾走感溢れる楽曲から紡ぎ出される<愛されたい、ほかの誰かとつながりたい>という切なる願い。しかし、それを手に入れるためには身体を切り離すしかない。繋がった身体、引き裂かれる心、離れたくても離れられない宿命の二人が選んだ道とは・・・。時代を足早に駆け抜けたトムとバリーの生き様が胸を突き刺す。
★一流クリエーターが産み落す幻惑の<革新的映画体験>
監督は『ロスト・イン・ラ・マンチャ』のキース・フルトン&ルイス・ペペ。テリー・ギリアム監督の未完成作の企画成立から崩壊までを追った破天荒なドキュメンタリーは世界中から絶賛された。本作は、ドキュメンタリー製作で培った確かな技術を駆使した<完全なる映画的世界>を実現した。真実を凌駕する衝撃の物語と、リアルとリアリティ、虚実入り乱れる美しい映像によって観客にめくるめく体験を約束する。さらに、引き裂かれる兄弟の魂の叫びに心揺さぶられ、味わったことのない感触をもたらす革新的映画を<全身で体感>して欲しい。
共同監督:キース・フルトン&ルイス・ペペ
脚本:トニー・グリゾーニ
原作:ブライアン・オールディス(河出文庫刊)
オリジナルサウンドトラック:ビクターエンタテインメント
出演:ハリー・トレッダウェイ/ルーク・トレッダウェイ/ブライアン・ディック/ショーン・ハリス/ケン・ラッセル
2006年/イギリス/カラー/93分/ビスタサイズ/ドルビーデジタル
字幕:石田泰子
PG-12
宣伝:アスミック・エース
配給:アスミック・エース