マシュー・バーニー:拘束ナシ
Matthew Barney: No Restraint
真の芸術家、マシュー・バーニーが
歌姫、ビョークと奏でる愛の物語を映画に記録!
2008年10月4日-2008年12月19日
真の芸術家、マシュー・バーニー!
ビョークとの初コラボをドキュメント!!
歌姫、ビョークのパートナーにして、平面や立体、パフォーマンスや映像を手がけるアート界のスーパースター、マシュー・バーニー。あえて身体を拘束して製作に臨むシリーズの中で、拘束からの解放を描いた映画『拘束のドローイング9』は、3年前、金沢21世紀美術館の個展で発表して以来、各地で衝撃を与えたが、そのロケ現場をNYの女性ディレクターが記録していた!
音楽を担当し、自らも熱演のビョークと共に、捕鯨船、日新丸に乗り込み映画を撮るマシュー・バーニーに密着した本作は、美術関係者らの証言も加え、彼の壮大な創作を検証してゆく…。過去の作品も写し出し、アスリートやモデル時代の姿も発掘!
今秋、「横浜トリエンナーレ2008」へ参加となり、マシュー・バーニーを再考するに絶好のタイミングで、その半生を紹介する。
<マシュー・バーニー>
1967年生まれ。アイダホ州ボイゼイで育ち、レスリングやアメフトに没頭。イェール大学の医療予科に学び、モデルも経験。1987年「拘束のドローイング」を開始し、身体と創造性に負荷を与え試練や成長を表現。1994年より8年間を費やし、「クレマスター」サイクル全5章を発表。直後より、グッゲンハイム美術館による大規模な個展が巡回。2005年『抱束のドローイング9』で愛妻のビョークと初コラボを実現。2008年「横浜トリエンナーレ2008」参加。美術に限らず、映画、音楽、ファッション界からもリスペクトされる現代のカリスマ。
「拘束のドローイング」DRAWING RESTRAINT
スポーツとアートの両面を組み合わせた、マシュー・バーニーの表現。ベンチプレスが筋力を増すように、負荷を克服すれば、より大きな成果が上がる、との考えが基本。当初は、身体を拘束して描くパフォーマンスだが、映像に記録するうちキャラクターも設定し、物語へと発展。
『拘束のドローイング9』 DRAWING RESTRAINT 9
2005年「マシュー・バーニー:拘束のドローイング展」で発表した映画。海上でワセリン製の彫刻“フィールド”が崩壊する記録にして、捕鯨や茶道など日本文化をモチーフにした客人2名によるラブストーリー。出演は作家本人とビョーク。
フィールド THE FIELD
1987年「拘束のドローイング1」に初登場後、マシュー・バーニーが頻繁に使用するシンボル。楕円が身体を、中央に重なる長方形(バー)が負荷を表す。『拘束のドローイング9』では、両者を切り離し、拘束から解放される身体を示唆した。
監督:アリソン・チャーニック
出演:マシュー・バーニー/ビョーク、ジャック・ヘルツォーク(ヘルツォーク&ド・ムーロン/建築家)
2007年/アメリカ/カラー/71分
協力:アニエスベー/コロムビアME/ユニバーサル ミュージック/横浜トリエンナーレ2008
後援:アメリカ大使館
配給:トモ・スズキ・ジャパン