大丈夫であるように ─Cocco 終らない旅─
祈り、願い、抱きしめる。孤高のうたうたいが紡ぐ旅の記録。
2008年12月13日-2008年12月19日シネマライズ
2008年12月20日-2008年12月28日シネマライズ/レイトショー
2008年12月20日-2009年2月27日ライズエックス
日本中の傷跡に、いつか花が咲くように。
みんなの明日と将来と夢が、大丈夫であるように。
「歌で何ができるのかわからないけど、
失くすものも守れないものもいっぱいあるけど、それでもやっていこうと思う。」
―Cocco
「Coccoの旅に同行した。きっかけはライブ・アースでジュゴンのことを語り、唄う、彼女の姿を見たことだった。僕の中で何かが震えた。何かしたい―素直にそう思った。だから、撮らせてもらうことにした。泣きながらカメラを回したのは生まれて初めてだ。この感情を一人でも多くの人たちと共有できたらいいなあと、今、強く思っている。」 ―映画監督 是枝裕和
旅のはじまりは1通の手紙だった―
独自の感性と唯一無二の存在感で、熱狂的なファンをもつミュージシャンCocco。沖縄の米軍基地移設予定の海に現れた2頭のジュゴンの姿に喚起された彼女は「ジュゴンの見える丘」を発表。沖縄で生まれた彼女は、歌を通じ、何かを変えていこうとしていた。そんな折に届いたファンからの手紙。それは核再生処理施設のある青森県・六ケ所村に暮す少女からのものだった。そしてCoccoは北へ向かい、知る。自分と同じ痛みを抱える人が日本中にはまだたくさんいることを。自分たちも知らずに何かをしてしまっていることを。原爆ドーム、ひめゆりのおばあ達、息子のこと、死ぬこと、生きること・・・美しいものも醜いものもすべて胸に刻み、唄いながら、祈りながら旅は続いていく。日本中の傷跡に、いつか花が咲くように。みんなの明日と将来と夢が、大丈夫であるように。
「誰も知らない」「歩いても 歩いても」の是枝裕和監督が描く、光を希求するひとりのうたうたいの終わりなき旅の物語(ドキュメンタリー)。
プロデュース+監督+編集:是枝裕和
撮影:山崎裕/高野大樹
録音:黒木禎二
助監督:砂田麻美
スチール:nanaco
広告美術:サン・アド
出演:Cocco/長田進/大村達身/高桑圭/椎野恭一/堀江博久
製作:「大丈夫であるように」製作委員会
(ビクターエンタテインメント/是枝裕和/クロックワークス/104 co ltd/ジーマ&マーシャ)
2008年/日本/107分/カラー/ビスタサイズ/ステレオ
宣伝:クロックワークス
配給:クロックワークス