メイプルソープとコレクター

メイプルソープとコレクター 

Black White + Gray A Portrait Of Sam Wagstaff + Robert Mapplethorpe

“天才フォトグラファー”と“稀代なコレクター”の人生から垣間見る
70~80年代ニューヨーク・アートシーンの全貌と
アートビジネスの裏側

2009年3月28日-2009年6月5日ライズエックス

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作品概要

メイプルソープ没後20周年


ロバート・メイプルソープ(1946-1989)
スキャンダラスに人生を駆け抜けた天才フォトグラファー

1989年3月。ロバート・メイプルソープは、HIVにより43歳という若さで死亡した。生前よりゲイである事を公言し、芸術表現における<性のボーダー>を超えた彼の写真の数々は、常にスキャンダラスな論争を巻き起こし、70~80年代のアートシーンに多大な影響を与えた。花、男性ヌード、彫像等被写体が変化しても一貫して求め続けた「完璧な瞬間(パーフェクト・モーメント)」。その研ぎ澄まされた美しさは、没後20年を経た今日でも観る者を魅了し続ける。

稀代なコレクターの人生から垣間みるアート・ビジネスの裏側

メイプルソープのアーティストとしての運命に決定的な影響を与えたのが、サム・ワグスタッフである。歴史ある名家に生まれ、幼少時より<コレクション熱>に冒された彼は、キュレイター/アート・コレクターとして知られるようになる。卓越した審美眼による彼のコレクションは、アフリカの彫刻から、アンディ・ウォーホル、アンティークの銀食器へと及ぶ膨大なものだった。そのワグスタッフにとってメイプルソープは特別な存在であり、この希有な才能に早くから目を付け、惜しみない愛情と情熱を注いだ。パトロンとして経済的に援助するのみならず、自らのコネクションを使ってメイプルソープをニューヨークのアートシーンに送り込んだ。アーティストと、コレクター、ギャラリーの力学、アートがビジネスになる仕組みなど、このユニークなドキュメンタリーを通してアートの裏側に潜むスリリングなもう一つの世界が見えてくる。

メイプルソープが生きた時代
貴重な映像により再構築される70~80年代ニューヨーク・アートシーンの全貌

メイプルソープが唯一愛した女性であり、生涯のミューズであるパティ・スミスが自ら語る愛の日々。当時を知る関係者によるインタビューをはじめ、時代を代表するウォーホル、リキテンシュタインたちによるポップアートの傑作の数々。そしてアトリエで撮影に没頭するメイプルソープの貴重なフッテージ等・・・本作は一人のアーティストという枠組みを超え、当時のニューヨーク・アートシーンとシーンを彩った人々の生活を生き生きとよみがえらせ、リアルに再構築していく。

*****

自分の名声を見届けるまでは死ねない・・・ロバート・メイプルソープ

なぜ集めるのか?本当の動機が分かっているコレクターはいないと思います。
それは、恋と同様、盲目なのです・・・サム・ワグスタッフ

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スタッフ・キャスト

監督+脚本:ジェームズ・クランプ

出演:ロバート・メイプルソープ/サム・ワグスタッフ/パティ・スミス

2007年/アメリカ+スイス合作/英語/73分/カラー、B&W/デジタル上映
字幕:丸山垂穂
R-15

配給:ロングライド

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