選挙
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ニッポンの民主主義を大解剖
選挙運動の裏まで見せた 史上初のドキュメンタリー
2009年7月4日-2009年8月7日ライズエックス
【正式招待】
★ベルリン国際映画祭フォーラム部門 [ワールド・プレミア]
★SXSW映画祭
★シネマ・ドゥ・レエル映画祭
★フリブール映画祭
★香港国際映画祭
★ブエノスアイレス映画祭
★HOT DOCS映画祭
★バルセロナ・アジア映画祭
★シドニー映画祭、他
★米国・ピーボディ賞受賞
★ベオグラード国際ドキュメンタリー映画祭・グランプリ受賞
電柱にもおじぎせよ!新人候補の「どぶ板選挙」にみるニッポン
2005年秋、小泉劇場まっただなか。東京で気ままに切手コイン商を営む「山さん」こと山内和彦(40歳)は、突然自民党に白羽の矢を立てられ、市議会議員選挙に出馬することになった。
政治家の秘書経験もない山さんは、政治の素人。しかも選挙区は、地縁・血縁のない川崎市宮前区。落下傘候補だ。「電柱にもおじぎせよ!」を合い言葉に、小泉首相(当時)や自民党大物議員、地元自民党応援団総出の、世にも過酷な「どぶ板選挙」がはじまった。果たして、山さんは勝てるのか?そして、「ニッポン民主主義」の本質とは?
戦後50年間、ほぼ絶え間なく日本の政治を支配してきた自民党。『選挙』は、この巨大政党がいかに「政治の素人」を「公認候補」に仕立て上げ、選挙戦を展開するのか、裏も表も観察したドキュメンタリー映画。その過程で、日本型民主主義の構造と<ニッポンのメンタリティ>そのものをあぶり出す。
自由気ままな切手コイン商・山さん、40歳の大挑戦
主人公の山さんは、気象大学校、信州大を中退して東大に入り、卒業後は切手コイン商を営んでいた。自由奔放で、鉄道と旅と猫が大好き。座右の銘は「明日は明日の風が吹く」「他力本願」。そんな山さんが自民党の誘いに応じたのは小泉純一郎の大ファンだったから。「じゃあお願いします」と思わず返事して、いきなり自民党の公認候補になってしまった。ところが、多額の選挙費用はほとんどが自腹。型破りな山さんは、伝統を重んじる党の関係者から怒られてばかり。応援に駆り出された妻のさゆりさんも仕舞にはブチ切れ・・・。『選挙』は、不惑を迎えた山さんの、一世一代の奮闘記なのだ。
NY在住の新進気鋭監督が放った全世界配給作品!
監督・製作・撮影・録音・編集を手がけた想田和弘は、ニューヨーク在住の気鋭の映画作家だ。空気のようになって人々の自然な振る舞いを捉えたカメラは、ニッポン人の無意識を鋭く照射。編集ではナレーションや音楽、説明を一切付けず、観客が自由に感じ解釈できる「観察映画」を実現した。正式招待されたベルリン映画祭では、「一大センセーション」「天才的で凄まじい筆致」「恐ろしくも楽しめる、稀にみる宝」などと絶賛され、世界各地の映画祭からも招待が殺到。ベオグラード国際ドキュメンタリー映画祭でグランプリを受賞した他、全世界200カ国近くでテレビ放送されるという快挙を成し遂げた。更には、アメリカ放送界の最高権威「ピーボディ賞」を受賞した。07年、日本全国で劇場公開された際には、ドキュメンタリーとしては異例のロングランを記録。選挙イヤーの今年、『選挙』旋風が再び吹き荒れる!
選挙活動の舞台裏を残酷なまでに生々しく滑稽に描き切った、前代未聞の迫真ドキュメンターだ。 ―田原総一朗(ジャーナリスト)
ユーモアと洞察に溢れ、選挙の雰囲気を見事に捉えている。
―ジェラルド・カーティス(米コロンビア大学政治学教授)
日本について、今まで観た全ての黒澤映画を合わせたのより多くのことを、この映画一本で学んだ。 ─デービッド・B・カレン(『スタートレックTM』脚本家)
選挙はギャグだ!! 投票するより出馬しろ。そんな映画だ!!
―大川豊(大川興業総裁)
魅惑的な主人公を描いた風刺映画。 ―「ルモンド」紙
監督+撮影+編集:想田和弘
製作:ラボラトリーX
協力:IFP
登場人物:山内和彦/山内さゆり/小泉純一郎/川口順子/石原伸晃/荻原健司
/橋本聖子 他
2007/日本・アメリカ/カラー/120分/デジタル上映
宣伝:アステア
配給:アステア