リバイバル上映「蟹工船」(1953)

リバイバル上映「蟹工船」(1953) 

小林多喜二、不朽の名作─
斡旋屋のピンハネ、非人間的な労働、モノ扱いされる労働者。
現代に通じる「ワーキングプア・格差社会」がここにあった。

2009年7月5日-2009年7月24日期間限定モーニングショー

★第8回毎日映画コンクール撮影賞受賞

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作品概要

浪荒きカムチャツカに爆発する人間性の大ドラマ。
日本映画がなしとげた最大の壮挙!

非人間的労働に、ついに爆発する人間ドラマ!!

プロレタリア文学の名作「蟹工船」には、現代に通じる「ワーキングプア・格差社会」が描かれています。格差社会の中で将来への不安が加速する若者を中心に共感を呼び、異例のブームが再来。その時代をリアルに感じることのできる映像が存在していました。衝撃の秀作として名高い映画『蟹工船』(1953)。この映画をスクリーンで是非ご覧ください。

■あらすじ■
昭和初期、折からの大不況と不作で生活に苦しむ炭鉱夫、工場労働者、開拓農民、都会の失業者たちを乗せた蟹工船・博光丸は、カムチャツカ沖の漁場をめざし、函館港を後にした。
連日吹きすさぶ嵐と過酷な労働から続出する病人たち。蟹工船の監督・浅川は労働者を人間扱いせず、むりやり作業を強制する。SOSを打ち続ける僚船を見捨て、暴風警報を無視して操業させ多数の遭難者を出した。
「人の命よりも漁獲高と船が大事」と言う浅川のやり方に怒りを爆発させた労働者たちがストライキを決行する。

■原作者着歴■ 小林多喜二(1903年10月13日~1933年2月20日)
日本のプロレタリア文学の代表的な作家・小説家。秋田県生まれ。4才の時に北海道・小樽に移住。小樽高等学校(現小樽商科大学)卒。在学当時から創作に親しみ、文芸誌への投稿のかたわら、当時の深刻な不況からくる社会不安などの影響で労働運動への参加を始める。1929年に「蟹工船」を発表し注目を集めたが、同時に警察からも要注意人物としてマークされはじめ、1933年2月20日治安維持法違反の疑いで特別高等警察に逮捕され、同日、激しい拷問により獄中死した。

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スタッフ・キャスト

監督+脚本:山村 聡
制作:現代ぷろだくしょん/山田典吾
撮影:宮島義勇
音楽:伊福部昭

出演:山村 聡/日高澄子/中原早苗/河野秋武/森川信/花澤徳衛

1953年/モノクロ/スタンダード/109分



配給:北星株式会社

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