牛の鈴音

牛の鈴音 

Old Partner

その老いぼれ牛は、お爺さんと一緒に30年も働きつづけた。

2009年12月19日-2010年1月15日シネマライズ
2010年1月16日-2010年2月12日ライズエックス

★第13回プサン国際映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞
★第34回ソウル インディペンデント映画祭 観客賞 
★第16回カナダ ホット・ドックス国際ドキュメンタリー映画祭 アーティスト賞
★第7回シルバードックス・ドキュメンタリー映画祭 シネマティックビジョン賞
★2009年サンダンス映画祭 ワールド・ドキュメンタリー部門正式出品
★第45回韓国百想藝術大賞 新人監督賞

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作品概要

老いた農夫と一頭の牛の物語が、韓国映画界に〈奇跡〉をおこした。


15年の寿命と言われる牛が40年も生きたのは奇跡なのだろうか。
チェ爺さんの耳にいまも牛の鈴音がやさしく響く。

79歳になる農夫のチェ爺さんには、30年間もともに働いてきた牛がいる。牛の寿命は15年ほどなのに、この牛は40年も生きている。今では誰もが耕作機械を使うのに、頑固なお爺さんは牛と働き、牛が食べる草のために畑に農薬をまくこともしない。そんなお爺さんに長年連れ添ってきたお婆さんは不平不満がつきない。しかし、ある日、かかりつけの獣医が「この牛は今年の冬を越すことはできないだろう」と告げる…。

「ないこと」、「遅いこと」が、こんなにも美しく温かい。

老いた農夫と一頭の牛の暮らしを見つめた本作は、主人公のお爺さんの農業のように、「ない」ものが多い。ドキュメンタリーの定番であるナレーションがない。大きな事件もおこらない。政治的メッセージもない。スクリーンに映るのは、韓国の田舎の美しい四季、無愛想で頑固な老人、口喧しいお婆さん、山のような薪を背負い働く老いた牛。すべては、よろよろとした足取りで荷車をひく老いぼれ牛の動きのように、ゆっくりとしている。それは、忘れてしまった温かいものたち。「ないこと」「遅いこと」は『牛の鈴音』(うしのすずおと)を特別なものとし、きっとあなたの胸にも響く。

“この映画を見て泣かない人はいない”と地元紙が伝え、
「牛の鈴症候群」と呼ばれる社会現象になった傑作ドキュメンタリー!

♣スター主義の韓国でドキュメンタリーがヒットするのは異例中の異例。たった7館でスタートし、口コミが広がり公開37日目に動員100万人を達成すると、わずか9日後に200万人突破。最終的には累計約300万人。これまでのドキュメンタリー最高記録が『華氏911』(マイケル・ムーア監督)の45万人なので、まさに驚異的。
♣動員数を韓国の人口で計算するとおよそ15人に1人。これは日本の人口規模にすると『踊る大捜査線THE MOVIE』(700万人)、『ロード・オブ・ザ・リング』(670万人)の動員を上回る。
♣史上初の公開7-8週目の2週連続興行成績ベスト1。大手メジャー作品を抑えてドキュメンタリーが1位になったのも史上初。
♣なぜこれほどの大ヒットになったのかがさらなる話題を呼び、テレビ、新聞、さらには経済誌までが大特集して「牛の鈴症候群」と呼ばれる社会現象に。

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スタッフ・キャスト

監督+脚本+編集:イ・チュンニョル
製作:スタジオ・ヌリンボ
プロデューサー:コー・ヨンジェ 
撮影:チ・ジェウ 
音楽:ホ・フン、ミン・ソユン

出演:チェ・ウォンギュン/イ・サムスン

2008年/韓国映画/78分/HD→35mm/1:1.85/カラー/ドルビーステレオ
原題:ウォナンソリ(牛鈴の音)/英語題:Old Partner
字幕翻訳:中山典子

協力:TimeStoryFilm&Books+デジタルアクト+カウベル
宣伝:ムヴィオラ
配給:スターサンズ+シグロ

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