スプリング・フィーバー
SPRING FEVER
狂おしいほどの欲望と、絶望。
移ろい、漂う、心と身体。
2010年11月6日-2010年12月17日
★2009年カンヌ国際映画祭脚本賞受賞
中国で映画製作を禁じられたロウ・イエが描く
最も純粋なラブストーリー
カンヌ国際映画祭脚本賞受賞!
中国で映画製作を禁じられた、反骨の映画作家ロウ・イエ渾身の最新作。
「この映画は、純粋なラブストーリーです。日常に生活する人と人の間に起きる心の衝動を描きました」と語る、中国で公式の映画製作を禁じられたロウ・イエ監督の渾身の最新作。
『ふたりの人魚』(00)で国際デビューし世界の注目を集めた後、『天安門、恋人たち』(06)では、中国でタブーとされている天安門事件を描き、当局より5年間の映画製作・上映禁止処分を受ける。
本作『スプリング・フィーバー』では、その処分を無視し、家庭用デジタルカメラを使用しゲリラ的に撮影を敢行。09年度カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞し、世界が賞賛した。
日常の営みの中で愛に翻弄される五人の男女。
普遍的な愛の物語を、情感溢れる映像美で描き出す。
現代の南京を舞台に、“春の嵐”(スプリング・フィーバー)により掻き乱された一夜を彷徨うかのような、男女五人。
夫ワン・ピンの浮気を疑う女性教師リン・シュエは、その調査を探偵に依頼し、相手がジャン・チェンという“青年”であることを突き止める。夫婦関係は破綻し、男ふたりの関係も冷え込んでしまう。その一方、探偵とジャンは惹かれあっていく。ジャンと探偵とその恋人リー・ジン。奇妙な三人の旅が始まった・・・。
狂おしいほどの欲望と絶望。移ろい、漂う、心と身体。寡黙ながらも激しい感情をデジタル映像が捕らえた静謐な画面からは、複雑に絡みあう想いと衝動が溢れ出し、南京の日常の中で紡がれる普遍的な愛の物語が浮かび上がる。
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“こんなやるせなく春風に酔うような夜は
私はいつも明け方まで方々を歩き回るのだった” ─「春風沈酔の夜」郁達夫
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「一人ではダメなんだ耐えられない」(ワン/ウー・ウェイ)
「無理強いはやめてくれ」(ジャン/チン・ハオ)
「俺をどう思ってる?」(ルオ/チェン・スーチョン)
「ワンは申し分ない夫だから、普通の女は不審に思わない。でも私は感づいたの」(リン/ジャン・ジャチー)
「彼とも、こうして手を?」(ジン/タン・チュオ)