上京ものがたり
私は大好きな絵を描き続ける。
大嫌いだった東京に「ありがとう」
2013年8月24日-2013年9月27日
人気漫画家・西原理恵子の自伝的作品を完全映画化
夢を追うすべての人におくる、人生応援ムービー!
『ぼくんち』『パーマネント野ばら』『女の子ものがたり』『いけちゃんとぼく』『毎日かあさん』—
波瀾万丈の人生に裏打ちされたまっすぐな言葉と叙情的な絵で漫画ファンはもちろん、映画ファンも魅了してやまない西原理恵子の作品世界。その中でも圧倒的な支持を受ける傑作『上京ものがたり』がついに映画化されました。作者の故郷での少女時代を描いた『女の子ものがたり』の前日潭である本作は、上京して作家デビューするまでを描く成長ストーリー。絵の道を目指して東京に出てきた女の子が、さまざまな人との出会いと別れを通して大人になっていく姿を写し出します。西原理恵子の分身である主人公・菜都美に扮するのは、『幸福な食卓』『武士道シックスティーン』の北乃きい。若手女優の中でも卓越した演技力を持つ彼女が、多感なヒロインを繊細かつおおらかに演じ、等身大の輝きを放ちます。恋人の良介役には、『半分の月がのぼる空』『横道世之介』の池松壮亮。そのほか、瀬戸朝香、谷花音、黒沢あすか、岸部一徳など、各世代を代表する魅力的なキャストが揃いました。監督は、『女の子ものがたり』で西原理恵子作品を手がけた森岡利行。『女の子ものがたり』に続いて、笑いあり涙ありのせつない西原ワールドを普遍的な青春映画に仕立て上げました。
都会の片隅で人のあたたかさと社会の厳しさを知った女の子が、夢をつかむまでー
美大に通うため、田舎から東京に出てきた菜都美(北乃きい)。憧れていた東京での暮らしは、家賃を払うのに精一杯で極貧の毎日。ある日、美大の友達から時給のいいバイトとして紹介された先はキャバクラだった。ホステスとして慣れない水商売を始めた菜都美は、店で良介(池松壮亮)と出会い、一緒に暮らし始める。良介は優しいが、定職につかずいつもごろごろしているプー太郎。自分は一円も稼いでいないくせに、拾ってきた猫の病院代に8万ものお金を平気で使い、「命のほうが大事じゃないか」と言うようなヤツだった。どこへ行っても現実は厳しく、毎晩バイト先でセクハラにさらされる菜都美は顔面神経麻痺になる。子どもの頃から大好きだった絵も、美大での成績は最下位で、上京したことを後悔し始めていた。しかしそんなある日、キャバクラの先輩ホステス、吹雪(瀬戸朝香)と娘の沙希(谷花音)が、菜都美の絵を好きだと言ってくれたのだ。吹雪の「最下位には最下位の戦い方があると思う」という言葉に勇気づけられた菜都美は、自分なりの戦い方で絵の道に進むことを決心して、出版社への売り込みの毎日をおくることになるが-。
「あのころの私のとこにちょっとだけ行って
絶対信じないだろうけどあんたの人生
これからちょっとちょっと楽しいよって教えてあげたい」 ─西原理恵子(原作より)
原作:西原理恵子「上京ものがたり」(小学館 刊)
脚本+監督:森岡利行
主題歌:GLORY HILL「NOWHERE」(ワーナーミュージック・ジャパン)
挿入歌:柳めぐみ「Promise You」
製作:PKP ブームアップ ポニーキャニオン ファントム・フィルム ストレイドッグプロモーション
製作:近藤芳憲 小川明人 井本直樹 小西啓介 中尾絵理子
プロデューサー:田中清孝 片山武志 大垣修也 本島章雄
共同脚本:鈴木由理子
撮影:工藤哲也
照明:斉藤 徹
美術:山下修侍
録音:小宮 元
音楽:野島健太郎
編集:和田 剛
助監督:石川浩之
制作担当:岡本健志
スタイリスト:植田瑠里子
ヘアメイク:前田美沙子
企画:PKP
制作プロダクション:ストレイドッグプロモーション
出演:北乃きい/池松壮亮/谷 花音木村文乃/黒沢あすか/岸部一徳/瀬戸朝香/松尾 諭/井村空美/荒井 萌
/高山侑子/森田亜紀/趣 里/梶沼萌花/小沢真珠(友情出演)
2012/日本/ビスタ/109分/カラー
配給・宣伝:ファントム・フィルム
助成:文化芸術振興費補助金
(C)2012 西原理恵子・小学館/「上京ものがたり」製作委員会