黄金のアデーレ 名画の帰還
WOMAN IN GOLD
クリムトが描いた、一枚の肖像画
幸せな記憶を封印したウィーンで、私は<家族>を取り戻す─
2015年11月27日-2016年1月7日
数奇な運命を辿った名画に秘められた真実の物語が、今明かされる──。
82歳の女性と駆け出し弁護士が国を訴えた!?
20世紀が終わる頃、ある裁判のニュースが世界を仰天させた。アメリカに暮らすマリア・アルトマン(82歳)が、オーストリア政府を訴えたのだ。“オーストリアのモナリザ”と称えられ、国の美術館に飾られてきたクリムトの名画<黄金のアデーレ>を、「私に返してほしい」という驚きの要求だった。伯母・アデーレの肖像画は、第二次世界大戦中、ナチスに略奪されたもので、正当な持ち主である自分のもとに返して欲しいというのが、彼女の主張だった。共に立ち上がったのは、駆け出し弁護士のランディ。対するオーストリア政府は、真っ向から反論。大切なものすべてを奪われ、祖国を捨てたマリアが、クリムトの名画よりも本当に取り戻したかったものとは──?
アカデミー賞®女優ヘレン・ミレン主演
深い喪失から立ち上がった女性が、国を相手に奇跡を起こす希望溢れる感動の実話。
実在の女性マリア・アルトマンを演じるのは、『クィーン』でアカデミー賞®主演女優賞を受賞、英国女王から“デイム”の称号を授与された名優ヘレン・ミレン。いつも元気でかなり頑固、おちゃめな毒舌とユーモアが冴えるマリアを軽快に演じる。監督は『マリリン 7日間の恋』のサイモン・カーティス。二つの国と時代をドラマティックに行き来し、判決の興奮とその予想外の余韻を見事に描き切る。最後に明かされる真実は、観る者に前へと進む力をくれる希望と感動の実話ヒューマンドラマ。
*****
「黄金のアデーレ」
正式名称「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」19世紀の美術界で一世を風靡し「接吻」などの代表作を残した画家グスタフ・クリムトが1907年に描いた傑作のひとつ。世界で最も高額な絵画TOP10に入る。
監督:サイモン・カーティス
脚本:アレクシ・ケイ・キャンベル
出演:ヘレン・ミレン/ライアン・レイノルズ/ダニエル・ブリュール/ケイティ・ホームズ
2015年/アメリカ+イギリス/109分/カラー/シネスコ/5.1chデジタル
字幕翻訳:戸田奈津子
提供:ギャガ/カルチュア・パブリッシャーズ
配給:ギャガ
©THE WEINSTEIN COMPANY / BRITISH BROADCASTING CORPORATION
/ ORIGIN PICTURES (WOMAN IN GOLD) LIMITED 2015