未来を生きる君たちへ

未来を生きる君たちへ 

IN A BETTER WORLD

憎しみを超えたその先で
どんな世界を見るのだろう。

2011年8月13日-2011年9月16日

★2011年度アカデミー賞 最優秀外国語映画賞受賞
★2011年度ゴールデン・グローブ賞 最優秀外国語映画賞受賞


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作品概要

デンマークとアフリカ、子供と大人。
全く異なる二つの世界に根を張る暴力—。
憎しみを越えたその先へ私たちは歩み出すことができるだろうか?


◆『おくりびと』『瞳の奥の秘密』に続き栄冠を勝ち得た感動作!
米アカデミー賞の外国語映画部門には毎年、世界各国それぞれ1本の代表作がエントリーされる。一昨年は<日本代表>の『おくりびと』、昨年は<アルゼンチン代表>の『瞳の奥の秘密』が最高賞を受賞。そして本年度は66カ国から選出された作品がその栄誉を競い、見事<デンマーク代表>の『未来を生きる君たちへ』が頂点に輝いた。
監督は今、世界が最も注目するスサンネ・ビア。『アフター・ウェディング』に次ぐ二度目のノミネートにしてオスカーを獲得し、ゴールデン・グローブ賞とのW受賞という快挙を成し遂げた。

◆「殴られた。だから殴った。」
「戦争はそうやって始まるんだ。」

デンマーク、郊外—。学校で執拗なイジメに遭うエリアスは、医師としてアフリカの難民キャンプに赴任している父親アントンが心の支えだ。ある日、エリアスのクラスに転校生のクリスチャンがやって来る。クリスチャンのイジメっ子への復讐に救われたエリアスは、彼との距離を急速に縮める。
アフリカ、紛争地帯—。アントンは、自身の離婚問題や毎日のように搬送される瀕死の重傷患者に苦悩していた。そんな時、“ビッグマン”と呼ばれる男が大ケガを負ってキャンプに現れる。彼こそが子供や妊婦までをも切り裂くモンスターだった。

◆あふれる緊迫感、圧倒的なカタルシス。
本作は全く異なる二つの世界を舞台に、二つの物語を同時に語る。そこには、何ら変わりのない人間の本質が映し出されている。ビア監督は、登場人物が直面するパーソナルな問題と、世界で生じるグローバルな問題とを浮き彫りにし、それぞれが赦しと復讐、善と悪の狭間で揺れ動く様を圧倒的な緊張感を以て描き切った。「復讐」を原題に持つこのドラマに透いて見えた負の連鎖が、鮮やかに赦しへと反転していく結末には深い感動が待っている。

◆未来を生きる君たちへ。
カメラは、エリアスとクリスチャンはもとより、幾度となくアフリカの子供たちを捉えている。それは、まるでこれから新しい世界を切り拓く担い手へ“タスキ”を委ねるかのようだ。どんな世の中にあっても、子供たちの笑顔だけは守りたい。少年二人の、無邪気に手を振るアフリカの子供たちの、その輝く笑顔に我々は希望を見出し、未来を託さずにはいられない。

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スタッフ・キャスト

監督+原案:スサンネ・ビア

出演:ミカエル・パーシュブラント/トリーネ・ディアホルム/ウルリッヒ・トムセン

2010年/デンマーク+スウェーデン/1時間58分/シネマスコープ/ドルビーSR、SRD
PG-12

後援:デンマーク大使館 
支援:HIGH FIVE 
提供:東宝/ロングライド/WOWOW
配給:ロングライド

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